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2025.2.17

私の挑戦と島でのこと〜5ヶ月のFWを終えて〜

 みなさんお久しぶりです。TOUCA第3期生の前木場 一輝です。ワクワクの気持ちを書き綴った最初の投稿から5ヶ月が経ち、私の隠岐郡海士町でのフィールドワーク(以下FW)も終わりを迎えようとしております。

 この5ヶ月間に仕事から島での生活などたくさんのことがありました。私のTOUCAのXをご覧頂いてる方はわかるかと存じますが、投稿ネタに困ることがないほどに毎日が充実しておりました。今回はFWを通して学びえた気づきや問いを共有していこうと思います!

▶フィールドワーク開始前について綴った記事はこちら

島暮らし

 FWでの学びや気づきをお伝えする前に、まずは島での暮らしについてお伝えしたいと思います。

 当初私が来島する予定日は8月31日でしたが、その日は超大型の台風も来島する予定日になっていまして、バタバタの中29日に来島日を早めて来島しました。その時は知らなかったのですが、きんにゃもにゃ祭りという海士町で1番大きいお祭りの日でもあったらしいです。今年は台風の影響で中止となってしまったので、いつか私も参加したいです。

 そんな残暑がまだまだ厳しい時期の来島になりました。最初に島の方と関わったのはB&Bあとどでお世話になっている浅野さんが誘ってくれた釣りとBBQです。海士町の観光名所でジオサイトでもある「明屋海岸」で海水浴をして、その後人生初めて釣りを経験しました。最初は男性4人でやっていたのですが、夜には地区の人が10人以上も集まって大所帯になっていました。同じ地区に住んでる人はなにかイベント事があると直会(隠岐では打ち上げのことを直会というらしいです。他の地域でも言うのでしょうか?)で、地区のみんなで集まって一緒に飲むらしいです。だからみんな顔見知りなんだとか。隠岐で出会う人は本当にみんな素敵で、この地を離れるのがとても寂しいです。

 その後には観光協会会長の波多さんの田んぼで稲刈りのお手伝いをさせてもらいました。とにかく大変な重労働でこれを生業にしている方は本当にすごいと感じました。またいつも何も考えずに食べているお米も生産者の方と話し、自分もそちら側の経験をすることによって食事に対する思いにとても大きな変化を与える経験となりました。

 LE Clubという有志のクラブを海士町で作って言語交流会を開いたりもしました。最終的には参加してくれていたTyler・Julia夫妻の家で映画を見て、終わったあとには英語や日本語で雑談するような会になってこれはこれで最高に楽しかったです。

 隠岐島にはTOUCAのフィールドワーク以外にも「大人の島留学」「大人の島体験」という制度もあるため若い人が多いです。島留学生や島留学を卒業した後に海士町に定住された、同世代の人とも関わる機会がとても多く仕事が終わった後にシェアハウスに集まってみんなで飲んで食って笑い合うような何気ない日々もあってとても充実した日々になりました。

浅野さん、藤井さん、辰井さん、えしゅうさん、りょうちゃん、本当にありがとうございました!

「ないものはない」

この海士町には、私の人生を豊かに彩るために必要なものは全てある。本当にそう感じる5ヶ月間でした。

 

TOUCAに参加してみて

 初回の記事でも書いた通り私がTOUCAを選んだ理由は、

  1. 地域で長期間生活することで土地の風土や文化を肌で知ることができる。

  2. 定期的なメンターとの面談により自分の「問い」「違和感」を捉えなおすことができる。

  3. 期間や場所など自分の希望をもとにII社がコーディネートしてくれる。

そして実際にこの5ヶ月の間で

9月10月:リネン工場

11月:あとど

12月1月:旅中、連携協創室

と本当に沢山の業務に携わらさせて頂きました。

 これらは誰かにやって欲しいと言われた訳ではなく、私が自ら進んで挑戦したいとお願いしたものです。普通に考えればこんなことはまずできないと思います。TOUCAのコーディネーターであり島ファクトリーの代表の肥留川さんを初め、受け入れ先GMの伊藤さん、タビナカのマネージャーの岸さん、本当にありがとうございました。

 現場を知りたいという思いからリネン工場とB&Bあとどでの勤務から始まったこのTOUCAですが、1ヶ月と半分がたった10月17日にはTOUCAの中間報告がありました。それまでの仕事や生活の中でたくさんのことを考えていましたが、そのどれもが「問い」という抽象的ではっきりとした答えがないものではなく「課題」という解決策が考えられるものばかりでした。

 私のTOUCAでの最初の気づきはまさにこれでした。私は「課題を分析し、それに対してアプローチをすること、プロジェクトを動かすこと」は得意なのですが、一つ高次の概念的なところを考えることが上手ではありませんでした。TOUCAの中間報告では、完成した資料を全て壊し、また作り直すというのを2回行い、やっと3回目で発表資料が完成しました。

 その後私は自分の人生について立ち返りました。TOUCA中間報告の中で、肥留川さんから、「前木場さんの問いは全て外に向いていて、答えも外にあるばかりでは無いですか?自分自身のうちに矢印を向け、前木場さん自身がそのといの答えを出す、そういった問いを考えてみるのはどうですか?」とメンタリングしてもらったからです。

 私の人生観の話をしてるとこの記事が終わってしまうので省略しますが、こういった根源的に向き合うことが出来たのは今私が別で行っているビジネスにも通づるだけではなく、私のこれからの人生にとっても財産になったと思います。

 しかし少し張り切りすぎたのか疲れてしまい、11月には頭が全く働かなくなってしまいました。なので同僚や同世代の人と食事をしたり、地元に帰って友人の結婚式に参加したりしてリフレッシュしました。

 そして12月からEntôで本格的に働き始めました。フロントスタッフとして働いたり、EntôWalkというEntôのアクティビティで解説員を務めたり、連携協創室でバックヤードの仕事をしたりとまた新しいことを始めました。ちょうどこの頃、TOUCAの最終報告資料をどうしようかと考えていました。

 コーディネーターさんとの面談の中でひとつ悩みを相談しました。Entôはホテルではなく、泊まれるジオ拠点施設というブランディングをしています。そのジオ拠点施設が提供するアクティビティであるEntôWalkの解説員をする中で、私はどうするべきか悩んでいたからです

 そしてその回答としてそれを僕の最終のプロジェクトにするべきではないかと助言を頂きました。それとほぼ同時タイミングで連携協創室の山口さんからの業務の依頼、肥留川さんからの問い、そもそもの自分の中にあるジオパークへの興味など様々なことが重なり、最終プロジェクトをどの方向で考えるかが決まりました。

TOUCAにおける最終プロジェクト

 まず最初に行ったのは社員全体に対する現状意識の調査からです。12月4日〜12月13日で計約60名に対し「ジオパーク・Entô・Entôwalk」をどのように認識しているかを確認しました。回答者は約30名でした。最初は、現状結果を自分なりに分析した結果を伝えるところで終わろうかと思っていたのですが、取締役代表の青山さんとの対話を通じて青山さんから「調査で終わるのではなく、その調査を元に改善点を見つけ実際のアクションプランまで落とし込んでほしい、さらにいうなら実際にアクションを起こした上でそれの結果を分析して報告してほしい。」とオーダーを受けました。これも経営者と近い距離で対談ができるTOUCAだからできることです。

 そして、自分の関わっていてこの最終プロジェクトのきっかけになったEntô Walkにフォーカスした問題提起と改善案の提示、そして実施までを行うことにしました。また、離島を控えた私が単独でやるのではなく、実際にこれからもEntôwalkをやっていく社員と一緒に考え、私が離島した後にも続いていくように「Entôwalkを考える会」というのを立ち上げました。Entôwalkで解説員をしている株海士・NPO法人隠岐しぜんむら・ジオ事務所を巻き込み、改善に向けて取り組みました。

 1月25日には株海士等に向けて最終報告を行いました。会議室には12名の方が、オンラインでも10名以上が参加してくださり、合計20名以上の方が聴講してくだいました。プレゼンでは実施したアンケートの調査報告及び分析、その分析結果やEntô Walkを考える会で見えてきた課題点を元にEntô Walkに対して幾つかのことを提案しました。株海士で働き始めて間もない私の意見を代表やGM陣、Entô Walkを実質的に運営しているDMOの人などに聞いていただくのは非常に緊張しましたが、報告自体はしっかりできたと思います。発表後の質疑応答などでたくさんのご意見をいただけましたし、最後に貴重な経験ができました。

今後

 TOUCAを通して本当にたくさんのこと経験することができました。またたくさんの出会いもありました。自分自身の内面と向き合う機会もたくさんあり今後の人生にも影響を与える5ヶ月となりました。TOUCAを卒業した後は、韓国のジェジュ・オーストリアのOre of the Alps・フランスのHaute Provence(行ければ)の3つの世界ユネスコジオパークを巡った後、カナダにいってワーキングホリデーをスタートします。隠岐ユネスコ世界ジオパークを学んでいる中で、他のジオパークがどんなことをしているのか気になる点が多くあったので、それを確認するために実地で見てきたいと思います。今後も遊学者として学びながら時に問いを深め、ここでの経験を糧に頑張ります!

前木場 一輝

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